お客さまにお知らせです
日本国内外で抹茶の人気が高まり、インバウンド需要や輸出量が増加した結果、国内の供給が逼迫して価格が高騰しています。抹茶の原料となる「碾茶」は栽培・製造に手間がかかる上に、燃料費や肥料、光熱費などの生産コストが上昇しており、弊店としてもやむなく令和7年10月より抹茶製品の価格を改定させていただきました。業務用として価格を抑えるように努力して参ります。業務用茶総合ページ>>> 被覆栽培について>>>
静岡・本山抹茶 (40g缶入)
静岡茶発祥地の静岡市本山地区の実で生産された高級抹茶です。苦味や渋味が控えめで、甘みと旨味がバランスよく感じられ、茶葉の蒸し時間や製法にこだわりがあり、色鮮やかで美しいグリーンに出来ます。
薄茶とは一般的に抹茶と多めのお湯で作リます。さらりとした薄めの飲み方です。
業務用抹茶 ・静岡抹茶(100g〜1kg)
業務用抹茶は食品や飲料への添加や洋菓子への添加加工用あるいは抹茶塩など、お料理にもにご利用いただいております。お点前用には向いておりません。価格も抑えてあります。用途に応じてご利用下さい。業務用茶総合ページ>>>
京都産抹茶(100g〜500g)
業務用抹茶の製造法の一つ
【業務用抹茶の最新製造機】この機械装置はビーズミル粉砕機といわれ、セラミックの小さいボールと茶葉が一緒に回転することにより、微粉末に粉砕されます。 二重構造の本体を水冷で冷却することで摩擦熱による茶葉の変色を防ぎ、風味を損ないません。一般的に低価格の業務用抹茶はこのような方式の機械で製造されています。
クロレラ入抹茶
愛知県産の高級抹茶に国産クロレラを30%もブレンドしてあります。特徴として特に製菓用に抹茶のみを使用して作ったお菓子より抹茶の色の劣化を低減させます。抹茶のみより色を持続させる力があり、商品価値を高めます。是非一度お試し下さいませ。業務用としては小袋の100gアルミ袋入もご用意させていただいています。業務用茶総合ページ>>>
抹茶ミニ知識
茶をたしなむ習慣は中国の唐代〜宋代にかけて進歩しました。8世紀頃中国の陸羽が著した「茶経」には茶の効能や使い方が詳しく記されている。これは固形茶を粉末にして釜で煎じる団茶法でした。抹茶の始まりは10世紀と考えられています。文献等には宋時代に集中して記録されており、蔡襄の「茶録」(1064)と徽宗の「大観茶論」(12世紀)などが有名です。これらの文献では龍鳳団茶などの高級な団茶を茶碾で粉末にしたものを使用しており、 団茶から抹茶が生まれた経過を如実に表している。この抹茶を入れた碗に湯を注ぎ、茶筅で練るのが宋時代の点茶法であり、京都の建仁寺や鎌倉の円覚寺の茶会はこの風習が伝承されています。日本には平安時代初期に唐から喫茶法が伝えられたが、抹茶法が伝わったのは鎌倉時代とされています。その伝来としては、臨済宗の開祖の栄西禅師が1191年中国から帰国の折に茶種と作法を持ち帰り、その飲み方などが日本に広まったという説が有力です。
原料となる碾茶(てんちゃ)に用いる茶は「よしず」と「藁」を用いて直射日光を遮り20日間位被覆栽培する。(玉露と同様の栽培法です)この栽培により茶葉は薄くなり、 葉緑素が増えてアミノ酸が増してうまみやコクが増加します。収穫は1年に一度。若葉をていねいに手で摘む。手摘みした茶葉はその日のうちに蒸した後、 揉捻(茶葉を揉んで成形しない)を行わずに乾燥させる。ちなみに煎茶や玉露は蒸した後揉捻の工程を何回もします。この碾茶を細かく刻んで、葉柄、葉脈などを取り除いて葉の部分のみ粉末にする。45℃前後の一定温度で乾燥させ、茶葉に変化の影響の少ない石臼で挽きます。
抹茶の茶銘の末尾についている「昔」、「白」という表現は、現代では濃茶と薄茶の区別として用いられる。しかし本来は昔だけであり、後になって昔に対して白という表現が用いられた。昔という字は、最上級の茶の初摘みを行うといわれる3月20日(旧暦)(廿日)の「廿」(にじゅう)と「日」を組み合わせたものと云う説もある。 白という表現は、三代将軍家光の時代に見られ、当時の大名茶人が盛んに「茶を白く」と宇治茶師に求めたことがきっかけといわれる。当時の「白く」という表現が何を意味した物かは不明である。また業界の一説では、「白」の語源を茶の製茶工程で特に初摘みの新芽に産毛に似た白い毛茸(もうじ)が入ったものが多く見られることがあり、そのような貴重な新芽を用いたお茶はふわふわとした白い毛茸(もうじ)が入るお茶となる。その茶を「白」と呼んでいたのではないかと考えられています。